大規模サイト運営者が最初にチェックしたいポイントと対策

大規模サイト運営者が最初にチェックしたいポイントと対策

大規模サイト運営者が最初にチェックしたいポイントと対策
[ 目次 ]
  • ■大規模サイトが抱えがちな問題って?
  • ■サイト構造の複雑化対策
  • ■運用にコストと時間がかかる際の対策
  • ■表示速度の低下による機会損失対策
  • ■ツールを有効的に使ってサイト運営をしよう

管理しているサイトが大規模すぎて運営に手が回らない!」とお悩みの方はいませんか?
大規模サイトの運営は大規模ならではの悩みや難しさがありますよね。

今回は少しでも大規模サイトの運営を効率的に行え、抱えている問題を解決できる方法を考えてみました。
実行できるものから取り入れてみてください。

大規模サイトが抱えがちな問題って?

・サイト構造の複雑化
大規模サイトはコンテンツ数(ページ数)が膨大で、データベースやSNSなどの基幹システムや外部サービスと連携している場合がよくあるでしょう。
そうなってくると、どうしてもサイト構造が複雑になりがちです。

運営者がサイト構造を把握していないと、的確なSEO対策やコンテンツ拡張をすることができません。
コンテンツのどこかに問題が起こっていても気づくことができず、知らず知らずのうちにユーザーが離れていってしまっている可能性もあります。

サイトのファンを増やすためには運営者がサイトの状況をよく知っている必要があるのです。

・運用にコストと時間がかかる
大規模サイトはコンテンツの量が膨大なので、運用するのにコストと時間がかかります。
サイトは一度作成して終わりというものではありません。
ユーザーに訪問してもらって何かしらの行動をとってもらうためには、ユーザーを惹きつけるコンテンツが常に更新されている必要があります。

しかし、ユーザーに喜んでもらうコンテンツを作るためには人的コストとコンテンツを作成する時間をかけなければなりません。
また、大規模サイトを運用するにはそれなりの環境を維持するコストも必要です。

個人ブログのようなサイトと比べると、これらの負担が大きくなりがちですよね。

・表示速度の低下による機会損失の恐れがある
大規模サイトはそもそもコンテンツ量が多いことはもちろん、動画やFlash、MP3ファイルなどが大量に埋め込まれていることがあります。
また、サイト上の膨大な数の画像が最適化されていないなどの理由でコンテンツの表示速度が遅いものも多々あります。

実はコンテンツの表示速度は非常に重要です。
Googleではサイトの表示速度を検索順位の指標に加えているので、検索順位にも影響を与えています。

さらに、サイトの表示速度は回遊率、直帰率、リピーターの数、ユーザーの満足度に大きく直結します。
ページの読み込みが遅いとそれだけで興味を失ってしまうユーザーはたくさんいるのです。

ある統計によれば、「Webコンテンツの表示速度が遅いと感じた場合、そのページを見るのを止めてしまうと答えたネットユーザーが41%もいる」との結果が出ています。

引用:コンテンツ上のストレスが読者離れを引き起こすのは世界共通
別の統計では「3秒を過ぎると57%のユーザーがしびれを切らし、訪問を諦める」とされています。

引用:3秒が許容範囲 – Webサイトのパフォーマンスが重要な理由
ユーザーがストレスを感じてしまう、ユーザビリティーをおろそかにしたサイトは流行りません。

サイト構造の複雑化対策

・そもそも、サイトの構造を理解できていないなら…
自分が管理しているサイトの構造を理解していないのであれば、まずは自サイトがどのように構成されているのかを理解することから始めましょう。
自分のサイトがどんな階層でどのようなページで構成されているのか知らなければ、どんな問題を抱えているのか把握することすらできません。

サイトマップがあるサイトであれば、大まかなサイト構造をすぐに把握することができます。
ない場合は、まずはトップページに貼られているリンクを確認していきましょう。
そして、そのリンクをカテゴリー別に書き出していきます。
パンくずリストを設定しているサイトならカテゴリーを大項目、中項目、小項目に分けることも可能です。

少し面倒くさいですが、カテゴリー別にコンテンツを分けていき、そのサイトがどのような構造をしているのか、どんなコンテンツがどのぐらいあるサイトなのかを把握することができます。

・今すぐできる対策:titleの重複
大規模サイトにありがちなのがtitleの重複。
理由としてはCMS(Webサイトを管理・更新できるシステム)の仕様や機械的なコピーページの生成などが挙げられます。

titleの重複が放置されていると、Googleからコピーコンテンツがあるサイトと認定される恐れが出てきます。
一度、全てのページをチェックして、重複titleがないか調べておきましょう。

調べ方は目視では大変なので、チェックツールを使用することをおすすめします。

Google Search Consoleでは「検索の見え方」→「HTMLの改善」のページで「タイトルタグの重複」がないかどうか調べることが可能です。

search_console

その他、フリーのチェックツールがネットで公開されているので、使いやすいものを使用しても良いですね。

また、titleの重複以外にも、自動生成された重複率が高いコンテンツ、広告ばかりを貼ったコンテンツが多いサイトはGoogleから低評価を受けやすくなります。
以下のページを参考に、このようなコンテンツの割合が大きくないかチェックしておきましょう。

google検索に嫌がられないようにするには

・今すぐできる対策:リンク切れ対策
リンク切れは検索順位に大きく影響を及ぼすことはないかもしれません。
しかし、ユーザビリティーを考えると、リンク切れページにアクセスした際に無機質な404ページが表示されているのはあまり得策とは言えません。
404ページはユーザーの離脱率を上げてしまうきっかけになってしまうからです。

404

ユーザーを逃さないためには、他のページに誘導するページになるよう、自分で404ページを自由にカスタマイズしてしまいましょう。

これだけでユーザーにきちんと管理が行き届いているサイトと評価してもらえる可能性もありますし、他のページを閲覧してもらえるきっかけにもなります。

こちらのページも参考にして、404ページの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
404ページを作ろう

また、404ページの有無やリダイレクトの内容などを知りたい場合は、HTTPステータスコードをまとめて確認できるチェックツールを使用しましょう。
Google Search Consoleの他にも様々なサービスがネット上に公開されているので、使いやすいツールを探してみてはいかがでしょうか。

運用にコストと時間がかかる際の対策

・大規模サイト?複数の小型サイト?
場合によってはサイトの構成を変更すると、運用コストや時間を短縮できる場合もあります。

一つのサイトに複数のキーワードが乱立している、カテゴリー間のテーマに隔たりがある場合は、思い切って小型サイトに分けてサイトごとに担当者を割り振ってみるという手もあるでしょう。
現在、サイト担当者の負担が大きいのであれば、この手は有効かもしれません。

小型サイトに分ける段階で、実はそれほど必要ではなかったコンテンツも見つかるかもしれません。
そのような部分をカットすれば運用にかかるコストや時間対策にもなります。

さらに、小型サイトに分けた方が各テーマのコンテンツがより濃密になり、テーマが明確なサイトを作れる可能性もあります。

・サイト制作会社などの業者に頼む
どうしてもサイトの運用や保守に時間がとれない、人を割く余裕がない、担当者にサイト運営の知識がないとお悩みなら、業者に任せてみるという手もあります。

ただし、業者ならどこでも良いというわけではありません。

コスト削減を目標に掲げるのであれば、発注先の制作会社にきちんとコストの内訳を出してもらいましょう。
そして、その中で自分たちにできることがあれば、その部分は自分たちで担当しましょう。
業者に頼る部分が多ければ多いほど、「お金」のコストはかかってしまいます。

記事の執筆など、自分たちでできる部分以外を業者に依頼すれば、だいぶ見積金額は下がります。

表示速度の低下による機会損失対策

前述の通り、ユーザーが待てるコンテンツ表示までの待ち時間の目安は約3秒以内。
果たして、あなたのサイトのコンテンツは3秒以内に表示されていますか?

・サイトの表示速度をチェックする方法
自サイトの表示速度を調べたいなら、サイトの表示速度チェックツールを使用しましょう。

たとえば、Googleの「Googleアナリティクス」。
行動→サイトの速度」をクリックすると、ブラウザごとの平均表示時間はもちろんページごとの表示時間をチェックすることができます。

page_speed

また、同じくGoogleが開発した「Page Speed Insights」もおすすめです。
サイトのURLを入力するだけで修正点を日本語で表示してくれます。
表示速度を短縮したいけど何から直せば良いかわからないと途方にくれている方はぜひ利用しましょう。

・表示速度を向上させるには?
表示速度の向上施策としては大きく分けて二種類が考えられます。

一つはコンテンツのキャッシュを行うことです。
ページ中のコンテンツを動的な部分、静的な部分に分けて的確にキャッシュを行い、ページを読み込むごとに再生成するデータを小さくすると、大幅な表示速度向上に繋がります。

もう一つはインフラの増強です。
こちらはコストがかかるのですぐに実行できる対策ではないかもしれませんが、サイトの将来性を考えるなら考慮しても良いとは思います。
今後ますますサイトの規模が大きくなる可能性があるなら、思い切って実行してみても良いかもしれませんね。

ツールを有効的に使ってサイト運営をしよう

大規模サイトではサイトの状況を目視だけで確認するのはなかなか厳しいと思います。
チェックするだけでコストも時間もかかってしまって非効率的ですよね。

サイト状況をチェックするなら、時間を短縮できて確実なチェックツールを活用しましょう。
ツールを使用してサイトが抱えている問題が見えてきたら、対策の方にコストや時間を費やしましょう。

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