検索順位に影響するの?見出しタグ (hタグ) の正しい使い方とは

検索順位に影響するの?見出しタグ (hタグ) の正しい使い方とは

検索順位に影響するの?見出しタグ (hタグ) の正しい使い方とは
[ 目次 ]
  • ■Google関係者が明らかにした見出しタグの影響力は?
  • ■その見出し構造はユーザーのためになっているかも考えよう
  • ■まとめ

SEO対策において、見出しタグ(hタグ)をどのぐらい重要視していますか。

最近、英語版のウェブマスターオフィスアワーで、GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏がウェブマスターからの見出しタグに関する質問に回答していました。

この機会に、見出しタグが持つ検索エンジンの順位表示に与える影響度を確認し、見出しタグの役割について考えてみませんか。

Google関係者が明らかにした見出しタグの影響力は?

上記のウェブマスターオフィスアワーで、ウェブマスターから出た見出しタグに関する興味深い質問は二つありました。

一つ目はこちらです。

コンテンツの見出しには、階層を反映した見出しタグを使うべきか
具体的には、h2タグの見出しの下にさらに小見出しがあるコンテンツの場合に、h3タグを使わずにそのままh2タグ内に書いてしまっても構わないかという質問です。

この質問に対するミューラー氏の回答を要約します。

「見出しタグはコンテンツの構造や文脈を理解する手助けにはなっているが、劇的な効果を持っているというわけではない。
見出しタグが正しい階層で使われていないからと言うだけで、Googleのアルゴリズムによって検索順位が下げられる判断がされるわけではない。」


h2タグの下に小見出しをつける場合に、h3タグを使わずに書いてしまっても、致命的な問題とされることはありません。
アルゴリズムの判断で大きく順位を下げられてしまうこともないようです。

また、ミューラー氏はこのようにもコメントしています。

「見出しタグは構造を理解するために役立つ目印ではあるが、決定的に重要なものというわけではない。
自分がh2タグの下にh3タグを置かない構成に意味があると考えるなら、そのような構成にすれば良い。
正しい見出し構成のコンテンツを作るために、わざわざサイトのデザインを作り直す必要があるのであれば、もっと他に集中して対策する点があるはずだ。」


見出し構成を直すために大幅にサイトデザインを変えなければいけないぐらいなら、他の問題を解決するSEO対策を行った方が良いとのことです。


次に出たのがこちらの質問です。

一つのページに複数のh1タグを使用することは、検索エンジンの順位表示にとってマイナスになるか

ミューラー氏の回答は以下の通りでした。

「一つのページに複数h1タグを置くことによる影響は、実際にはないだろう。
確かに複数のh1タグを置いていると、どれが最も重要な主題なのかわからず、主見出しとしての認識が薄まってしまうことはある。
しかし、それをGoogleのプログラムが問題視することはない。」


h1タグが複数あるために、プログラムによって順位が下げられるということはないようです。
同じページに重要度が大きい内容が二つあるという構造が本当に適切だと考えるなら、複数のh1タグを置いても良いでしょう。

その見出し構造はユーザーのためになっているかも考えよう

Googleのプログラムが、見出しタグの使い方だけで検索順位を変動させるということはほぼないようです。
「それなら、好き勝手に見出しタグを使ってしまおう」と思ってしまうウェブマスターもいるかもしれませんね。

しかし、その前に一つ考えておかなくてはいけないことがあります。
その見出し構造は本当にユーザーのためになっているか」という点です。

検索エンジンのプログラムが見出しタグの使用方法を問題視しないからと言って、ユーザーもそうだとは限りません。タグを構造的に使用することは、ユーザーにとってわかりやすいコンテンツを作成することに繋がります。

人間であるユーザーは視覚的な見やすさで、そのコンテンツに触れるかどうかを一瞬で判断してしまいがちです。
どれだけコンテンツの内容が有益な情報であろうと、わかりづらい見た目や構造のコンテンツではそれだけで見られなくなってしまう、なんてことはよくあります。
見出しタグの順番を無視した構成や大見出しが複数ある構成は、一目で何を伝えたいのかわかりづらく、雑然とした印象を与えてしまうのではないでしょうか。

ユーザーにとって見にくいコンテンツを作成してしまうと、それだけで直帰率が上がってしまう可能性があります。
さらに、一度見づらいサイトとユーザーに評価されてしまうと、リピーターとして再度訪問してもらう機会も失ってしまうでしょう。
せっかくコンテンツの内容を練ったのに、見出しタグの使い方で損をしてしまうのは勿体ないですよね。

hタグはh1が一番重要な大見出し、以降h2からh6の順で小見出しになっていきます。
つまり、その通りにタグを使用すれば、コンテンツの主要部分がどこなのか一目でわかりやすいのです。


作ろうとしているコンテンツの構造にきちんと意図があるなら良いですし、徹底的に見出しタグの構造にこだわる必要はないでしょう。
それでも、最低限ユーザーが見やすいコンテンツを作成する必要はあります。

まとめ

見出しタグを徹底してルール通りに使用しなくても、プログラムによる検索順位の変動にほぼ影響を与えないことがわかりました。

しかし、SEOの内部対策の基本に「コンテンツ内容の充実度を図る」という点があることを忘れてはいけません。
コンテンツを向上させるためには、誰にでもわかりやすいコンテンツを作ることが大切です。
コンテンツの構造を一目でわかりやすくしてくれる見出しタグも、まったく無視して良い要素とは言えないでしょう。

他の対策を後回しにしてまで今すぐ対策する必要性はありません。
新しくサイトを立ち上げる際や、サイトをリニューアルする際に、見出し構造をわかりやすく設定できないか考えてみましょう。

PAGE TOP