今でも被リンクはSEOに効果があるのか
- 10/08
- 外部対策
- ■被リンクとは?
- ■闇雲な被リンクは逆効果
- ■被リンクは今でも効果がある
- ■考えるべきはアップデート対策ではない
ペンギンアップデートが導入されたことにより、質の低い被リンクを集めるばかりのサイトは評価が下がるようになりました。それにより「被リンクには効果がない」「被リンクによるSEO対策は終わった」といった考え方が見られるようになりました。
果たして本当に被リンクは効果がない、危険なものとなってしまったのでしょうか。
今回は改めて被リンクに対する考え方を確認していきます。
被リンクとは?
被リンクとは、他のサイトやページに自サイトのリンクを貼ってもらうことです。
被リンクを集めることは外部対策とも呼ばれ、サイトの中身を改善する内部対策と並んで重要な対策だと考えられてきました。
では、なぜ被リンク対策が重要なのでしょうか。
検索エンジンは、ユーザーが求めているサイトを検索結果の上位に表示させたいと考えていますが、残念ながらサイトに書かれている内容まで検索エンジンは正確に把握することができません。
書かれているキーワードなどから、ある程度の内容を把握することができたとしても、それが本当に正しい情報なのか、他のサイトと比べて有益なものなのかまで判断できません。
そこで評価の参考になるのが被リンクなのです。
被リンクを多く受けているということは、そのサイトは他人からの評価が高いんだと検索エンジンは考えます。
例えば口コミで評判の良いお店は、商品の質やサービスも期待できると考えますよね。それと同じような考え方です。
Googleにおける基本概念は「質の高いサイトから被リンクを受けているサイトは良質なサイトであり、多くの人が評価するサイトだ」というものであり、評価の高いサイトは上位表示されていきます。
そのため、被リンクはSEO対策において重要だといわれているのです。
闇雲な被リンクは逆効果
しかし、だからといってやたらと被リンクを増やせばいいというものではありません。
Googleは不自然な被リンクをスパム行為と認識してしまうからです。
Googleにとっては、ユーザーが求める良質なサイトを上位表示したいのであって、サイト運営者が人為的に被リンクを増やしたものばかりを上位に表示してしまっては意味がありません。
ユーザーの立場で考えてみましょう。知りたいことがあって検索してみたら、内容の薄いサイトばかりが検索結果として出てきた……、それでは困ってしまいますよね。Googleはそれを阻止したいのです。
そこでGoogleはアルゴリズムのアップデートを重ねて、本当に良質なサイトがしっかりと上位表示されるように試行錯誤しています。
その中で代表的なものがペンギンアップデートと呼ばれるものです。
これはユーザーの検索に対して、表示する検索結果の順位を決めるアルゴリズムのアップデートです。質の悪いサイトの順位を下げて良質なサイトの順位を上げることによって、ユーザーの求める検索結果を実現しようとしています。
特にスパム行為やウェブマスター向けガイドラインに違反したページは、ペンギンアップデートによって検索順位が下がるといわれています。
そうしたアルゴリズムのアップデートが行われていった結果、不自然な被リンクを集めてきたサイトの検索順位は下がってしまい、「被リンクには効果がない」という考え方が生まれてしまったのです。
被リンクは今でも効果がある?
改めて被リンクについて確認したことでお分かりいただけたと思いますが、被リンク自体は決して危険なSEO対策ではありません。
ペンギンアップデートによってペナルティなどのリスクは高まったかもしれませんが、Googleは現在でも被リンクを評価しています。質の高いサイトからリンクされるサイトは良質なサイトだという考え方は、今でも変わっていないのです。
ただし、被リンクを増やす上で気をつけるべきことが2点あります。
それは被リンクを無闇に増やし過ぎると、ある一定ラインでペナルティに引っかかる可能性があること。それと、評価されるには質の高いサイトからリンクを受ける必要があることです。
つまり被リンクは数よりも質を重要視すべきなのです。
ここでいう質の高いサイトというのは、高ページランクで、Googleのアルゴリズムに評価されやすいサイトのことを指します。
Googleのアルゴリズムに評価されやすいサイトとは具体的に、日本語のサイトです。現在のアルゴリズムでは海外語のサイトからの被リンクよりも、日本語サイトからの被リンクのほうが評価されています。
結論としては、被リンク対策は十分に効果の見込める対策です。
具体的には日本語サイトからの被リンクを集めることが、Googleから評価されて上位表示されるために必要だといえます。
考えるべきはアップデート対策ではない
ここまで被リンクはSEOに今でも効果があることを説明してきました。
しかし、被リンクばかりが検索順位を上げるための対策ではありません。
ペンギンアップデートでは、ユーザーにとって意味のない、質の低いサイトを対象に検索順位を下げます。そしてそれは逆に、質の高いサイトの検索順位を上げるためのアップデートなのだともいえます。
自分のサイトの被リンクがペンギンアップデートに引っかからないように対策していくよりも、根底に立ち返り、ユーザーに対して質の高い有益なサイトを作っていくことが大切なのではないでしょうか。
それが最終的に、検索エンジンのアルゴリズムに脅かされない、安定したサイトとなっていくはずです。