SEOにおけるLazy Loadは不利?画像をインデックスさせるには

SEOにおけるLazy Loadは不利?画像をインデックスさせるには

SEOにおけるLazy Loadは不利?画像をインデックスさせるには
[ 目次 ]
  • ■Lazy Loadとは
  • ■GooglebotはLazy Loadを読み込まない?
  • ■SEOにおいて、Lazy Loadは不利なのか
  • ■画像をGooglebotにインデックスさせるには
  • ■画像ばかりのサイトにしないことが重要

ページの表示速度を向上させ、優れたユーザー体験を提供する画像表示遅延システム・Lazy Load。ですが、Lazy Loadにはひとつ大きな問題があります。
それは、Lazy Loadを使用した画像表示はGooglebotが取得できていない可能性があるということです。
適切にクローリングされているか・インデックスされているか、という点は、SEO対策において最も重要と言えます。
もし、あなたのサイトがLazy Loadを実装しているのならば、一度確認をしておきましょう。

Lazy Loadとは

「Lazy Load(レイジー・ロード)」とは、ページロード時に画像などの容量の大きなデータを後から読み込ませることで、ページ表示速度を向上させるという技術です。

通常、Webページを表示する際スクロールの有無に関わらず、ページ読み込み時(ページを表示した最初の時点でユーザーが見ている画面内に画像が表示されているかに関わらず)に、そのページの全ての画像がサーバーからダウンロードされます。

例えば、縦長で多くの画像掲載されているページの場合、アクセスした時点で全ての画像を読み込みます。
そのため、ページ表示するのに長い時間を要することとなります。

一方Lazy Loadは、ユーザーがブラウザをスクロールする事で画像読み込みを実行し、画像配置箇所に到達する都度、画像読み込みを実行するといったものです。そのため、ページの読み込みがスムーズに行われます。
日本語では「遅延読み込み」と呼ばれている機能です。

画像の読み込みを遅延させる」と言うよりは、「画像を適切なタイミングで表示させる」と表現したほうがわかりやすいかもしれません。

GooglebotはLazy Loadを読み込まない?

ページの読み込みが高速化するのですから、Lazy Loadはユーザーにとっては非常に快適なシステムです。
ですが、Lazy Loadには対Googlebotにおいて落とし穴があります。

Lazy Load環境では先述の通り、ユーザーがスクロールし、その画像の表示エリアに入った時点で画像の読み込みが開始されます。スクロールされるたびに、部分的、部分的に読み込んでいくのです。
それに対してGooglebotは、ページ全体を“ひと塊”として一度にレンダリングします。
レンダリングとは、簡単に言えばそのページにデータ情報を読み込むことです。

Googlebotは人ではないので、画面をスクロールしません。
そのため、ページを表示した最初の時点で存在していないコンテンツ(ユーザーからの何らかのアクションがきっかけとなって生成されるコンテンツ)を、Googlebotは認識できないことがあるのです。

「ここまでスクロールされたら僕は出ていくぞ!」と意気込んで待ち構えている画像が、読み込まれる前にGooglebotが立ち去ってしまうという事態が発生するのです。

SEOにおいてLazy Loadは不利なのか

あなたのサイトにLazy Loadを実装しているのならば、Fetch as GoogleでGooglebotに正常にクローリングされているかチェックする必要があります。Fetch as Googleでレンダリングした時、画像の部分が空白になってしまっているとしたら、Googlebotが画像を拾えずにいる可能性が高いということになります。

では、GooglebotがLazy Loadの画像を認識できないことは、SEOにおいて不利になるのでしょうか。

結論から言えば、検索順位を決めるシステムは現在、画像を評価対象に入れていないので、画像がクローリングされないからと言っても、SEO的には(検索順位には)今のところ大きく影響しません。

ただ、画像まとめサイトなどの画像が重要なサイトにおいては、画像検索から流入する人も考えられるでしょう。
ウェブ検索での検索順位にマイナスに影響することはありませんが、ユーザーが画像検索をした場合に検索結果に画像を掲載できない可能性があるため、その点がネックとなり得ます。

その画像を通じてサイトに足を踏み入れてくれる人々がいるであろうことを考えると「SEO的にはまったく問題ない」とは言い切れないかもしれません。

画像をGooglebotにインデックスさせるには

では、GooglebotにLazy Load画像を適切にインデックスしてもらうにはどうしたらいいのでしょうか。

理想は「Googlebotに対しても機能するLazy Loadに変更すること」に尽きます。
これを実装すれば、ページ読み込み高速化を実現しつつ、インデックス性も確保できます。
Lazy Loadを設置した際は、Fetch as Googleでページを必ず確認しましょう。
そこで画像がしっかり表示できていれば、インデックスしてもらえるはずです。

技術的に実装が難しいのであれば、HTMLに直接画像を埋め込む方法です。
画像をHTMLに直接埋め込めば、そのページに埋め込まれている画像を全て読み込むため、Googlebotは画像を忘れずにクローリングしてくれます。

しかし、画像が多くなってしまうとページの表示速度が落ちてしまうので、SEO的には良くない結果を招く可能性があるということを忘れないでください。

画像ばかりのサイトにしないことが重要

画像は直接的に検索順位に影響しません。
もしも画像を多く使用するのであれば、それに比例してユーザーが検索しやすいようにキーワードを盛り込んだテキストを配置する事が理想です。

SEOを意識するのであれば、
ひとつのページに大量の画像を配置するのを控え、テキストを交えたサイトづくりを心がけることが最も重要と言えます。

画像とテキストのバランスを保ち、コンテンツSEOの向上を目指しましょう。

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