日本のYahoo!検索が遂にSSL化、これからのSEO対策とは

日本のYahoo!検索が遂にSSL化、これからのSEO対策とは

日本のYahoo!検索が遂にSSL化、これからのSEO対策とは
[ 目次 ]
  • ■SSL化とは何なのか
  • ■SSL化すると何が問題なのか
  • ■キーワードを考える方法はある
  • ■これからのSEO対策

2015年8月18日より、日本のYahoo!検索においてSSL化が適用されることが発表されました。既にYahoo!は、段階的にSSL化を進めていますが、これによりユーザーやサイト管理者はどのような影響があるのでしょうか。
今回は検索エンジンのSSL化とはどういうことなのか、今一度振り返って、これからのSEO対策について考えていきます。

SSL化とは何なのか

そもそもSSL化とは何なのでしょうか。
SSL(secure socket layer)とは、インターネットの通信を暗号化して第三者に通信内容を分からなくする技術です。SSL化されているサイトは、URLの最初が「http://」ではなく「https://」となり、プライバシーが守られている状態となります。

2011年に米Googleで、他の検索エンジンよりも早くSSL化を開始しました。日本のGoogleも2012年からSSL化を適用しています。
米のYahoo!も去年、2014年1月よりSSL化を始めました。そして今年の8月18日より、日本のYahoo!でもSSL化が行われたのです。

時代の流れを見ても、導入は時間の問題でした。恐らく他の検索エンジンも次第にSSL化していくのではないでしょうか。

SSL化すると何が問題なのか

ユーザーとしては、自分が検索した内容のプライバシーが守られるためSSL化は安心できる対応ですが、一方でサイト管理者には不便なことがあります。

それは、SSL化したことにより、自分のサイトに訪れた人の情報が得られなくなってしまうという点です。
具体的には、アクセス解析ツールを使用した際に、今までは確認できていた「オーガニック検索キーワード」(どんなキーワードで検索して訪れたのか)が分からなくなってしまいました。

ちなみに流入元(Yahoo!やGoogleなど、どこから検索して訪れたのか)はこれまで通り把握できています。つまり現状は「Yahoo!から検索して人がやってきたことは分かるけど、どんなキーワードで検索してきてくれたのか分からない」ということになってしまいます。

今まで、サイト管理者はオーガニック検索キーワードをチェックして、自分のサイトは何を知りたい人が訪れているのか、どのようなキーワードに食いつきがあったのか、また自分が狙っていた通りのキーワードで人が訪れているのかなどを簡単に把握できました。

Googleからの訪問であれば、Search Consoleを利用することでキーワードをチェックできます。しかしYahoo!検索においては現状、確認するすべがありませんので、Yahoo!で検索した人からはオーガニックキーワードが把握できなくなってしまいました。
それはつまり、自分のサイトを確認、改善していくための情報がひとつ失われてしまったということです。
SEO対策をしていく上でオーガニックキーワードを重要視していた人には、大きな痛手になってしまったといえるでしょう。

キーワードを考える方法はある

今後もさらに各検索エンジンのSSL化が進めば、オーガニックキーワードは完全に把握できなくなってしまうかもしれません。
しかしランディングページ(検索した人がたどり着いた、最初に目にするページ)が分かれば、サイトを訪れた人の検索したキーワードを推測することができます。

アクセス解析ツールの定番Google Analyticsを確認してみると、オーガニック検索キーワードの大部分が(not provided)になってしまっているかもしれません。これは検索キーワードが分からない場合に表示されるものです。
(not provided)ではキーワードを取得できませんが、しかしその中でどのページにアクセスがあったのかというランディングページは確認できます。

もしもAという商品について取り上げた特集ページに集客があれば、人々はAに関するキーワードを検索して訪れたのだろうと推測できるでしょう。また訪問数、滞在時間を確認することで、需要のあるページ作りができているか分析できます。

このように、人気のあるページを分析することで、注目されているキーワードを推測し、ページの改善に繋げていくことができるのです。

これからのSEO対策

昨今のSEO対策は、単に対策キーワードを散りばめたサイト作成ではなく、ユーザーの欲しい情報が得られる高品質なサイト作成が求められています。

ユーザーが興味のある情報、困っていることの解決策などを充実させていくことでユーザーとの接点を増やし集客する対策を、コンテンツSEOといいます。

キーワードに依存しきった対策ばかりでは、いずれ効果が見込めなくなってしまうでしょう。コンテンツSEOは一朝一夕では作成できず、しかもロングテールの対策となりますが、必ずサイトの財産となるはずです。
検索エンジンのSSL化を機に、コンテンツSEOの充実を目指してみてはいかがでしょうか。

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