no follow属性の変遷と内部チューニングの必要性
- 09/13
- 内部対策
- ■no followタグを有効活用
SEO対策において、リンクジュースという概念があります。これは、外部リンクが施策するサイトに与えるSEO対策上の影響を指します。信頼性の高いサイトから注がれる被リンクの価値は、当該サイトへ大きな好影響をもたらします。
しかし、基本的にリンクジュースは当該サイト内のすべてのコンテンツへ均等配分されます。つまり、お問い合わせフォームやプライバシーポリシーといった、SEO対策を狙っていないページにもリンクジュースが注がれてしまうということになります。
そこで、施策を行いたいページへリンクジュースを上手く配分することで、SEO対策を省力化する方法があります。内部施策の一環として是非とも取り上げたい手法の1つです。
no followタグを有効活用
リンクジュースを特定ページに流す施策の1つとして、no followタグを有効活用する方法が考えられます。本来、no followはコメントスパム対策を目的に作られたものです。検索エンジンのクローラーはno follow設定をしてあるページを認識しませんから、SEO対策を行うページへ多くのリンクジュースが注がれることになります。
そこで、ページランクスカルプティングと呼ばれるSEO手法がある時期に流行しました。これによって、施策が不要なページにはリンクジュースを送らず、SEO対策が必要なページへリンクのパワーを集中させていたのです。
もちろん、googleではこうしたSEO対策に対して検索エンジンのアルゴリズムを改善します。
現在、no followが設定されている場合、リンクジュースは別のページに行き渡らず、消滅してしまうことになっています。したがって、ページランクスカルプティングによるSEO手法は通用しなくなっています。関連性があまりない外部リンクにno followを付けることは今でも効果的ですが、内部リンクに関してno followは不要だと考えられます。
SEO対策は変遷を続けています。少し前のSEO対策を行っていたサイトの場合、内部構造を再度チューニングすべきというケースもあります。適宜、自サイトの分析と改善を継続していきましょう。